金融セクターの決算に注目
2020年7月9日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
好調なIT株の今後は?
ナスダック100指数の200日移動平均線からの乖離は約21%、コロナ前の水準を超えてきており、急ピッチで上昇してきたことがわかります。過熱感が指摘される一方、ITバブル期は20%以上の乖離が何回も見られ、また、2000年3月に急落するまで100営業日以上もの間、20%以上の乖離であったことを考慮すると、今回はまだ上昇の道半ばと捕らえることもできます。これはナスダックでも同じことが言えます。
金融セクターの決算に注目
1-3月期の決算発表では米銀主要行の合計で貸倒引当金が200億ドルを超え、決算発表後に株価は下落しました。その後の投資家説明会でも4-6月期の貸倒引当金が1-3月期とほぼ同額、もしくはそれを上回るだろうと述べており、4-6月期の市場予想コンセンサスも同様になっています。FRBによる配当、自社株買い規制もあり、直近、軟調な銀行株ですが、決算発表で確認される貸倒引当金が1-3月期ほどに積み増されない場合は株価上昇になりやすいと注目しています。
« 日本で働く外国人技能実習生の人材のミスマッチが表面化 | トップページ | インターネット利用者を狙うサイバー犯罪が脅威を増している »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント