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アメリカ流動性供給で株価は?

2020年7月7日(火)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

アメリカ流動性供給で株価は?
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月以降、前例を見ない、異常ともいえる流動性供給が実施されています。従って、現金と預金の合計、M1の推移は増加が異常なペースであるだけではなく、足もとでも鈍化の兆しが見られていません。
株式相場は上昇していますけれども、まだ流動性が大きな影響を与えているとはまだ言えないと思っています。もし本当に新型コロナへの警戒が去れば、連銀がドルを持っておく必要がありませんので、ドルの重要性が低下して、金が大きく上昇したり、ドルが下落したりということがもう起こっているはずだからです。例えば、金は金融危機後、大きく上昇しましたけれども、本格的に上昇を始めたのは2011年3月に株価が安値を付けて、反発し始めて、市場に安心感が広がってからでした。次にドル円は2011年に70円台を付けることになりましたが、本格的に円高が進行し始めたのも2009年3月に株価が安値を付けてからが大きかったといえます。今回の場合、ドル円はほとんど動いていません。これだけドルが供給されてもドル余りの状況ではないということです。今回の空前の流動性供給を受けて、本格的に株式相場が上昇するのは金が大きく上昇を始めたり、ドルが下落はじめたりと、これがサインになると思います。

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