アップル株式分割の影響
2020年8月4日(火)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん
アップル株式分割の影響
株式分割によってアップルの株価は4分の1になりますが、株主が保有する株数も4倍に増えるため、理論上の価値は変わりません。1株およそ100ドルの分割されることで、個人投資家の購入が増え、株価上昇につながるとの見方も一部にはありますが、すでにアメリカの多くの証券会社では1株未満、5ドル程度でもアップル株を買えるため、影響は限定的と見られています。
ニューヨークダウにおけるアップルの構成比率は現在、11%と最大ですが、分割で株価が4分の1になれば、構成比率は3%ほどに下がり、30銘柄中16番目となります。アップル株の動向がダウに反映されにくくなることが考えられます。一方、S&P500やナスダックは時価総額を基に算出されるため、株式分割の影響を受けません。そもそもダウにはGAFAと呼ばれるIT大手4社のうちアルファベット、フェイスブック、アマゾンが含まれていません。アップルの構成比率が下がる一方で、相対的に景気敏感株の比率が高まり、ハイテク株中心のほかの指数との動きが異なってくる可能性に注意が必要です。
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