FRB物価2%超容認
2020年8月28日(金)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
FRB物価2%超容認
大きな政策方針の変更だったと思います。特に今回はFOMCの方針変更発表と同時に講演が始まるという異例の方法が取られました。特筆すべきは2%というインフレ目標は平均であるということを明記したことです。要するに現在のようにインフレ目標が下回る時期が続いた後は2%を上回るインフレも一定期間容認する姿勢であることを明確にした形です。
FRBがインフレ目標とするコアPCEデフレーターの過去10年間の推移を見ると、直近6月の数値は0.9%で、2%からは程遠い水準です。現在の雇用情勢からすれば、コロナ前に戻るだけでもかなりの期間を要するとみられます。コロナ前に戻ったところで、せいぜい1.6%から1.8%程度の話です。また、FOMCも2022年末時点のインフレ率はせいぜい1.7%までしか高まらないとみています。2%を上回るとなれば、さらに相当な期間、超金融緩和の継続が必要となります。今日のジャクソンホール講演で株式市場にとってさらに大きなサポート材料が出てきたという印象を持っています。
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