FOMCを分析
2020年9月17日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
FOMCを分析
声明文の中に先日の講演でパウエル議長が示した表現が採用され、2%を超えるインフレ率を容認する姿勢が盛り込まれました。金融政策自体を据え置き、選択肢を残しつつ、緩和を長期化するとした巧みな決定でした。
現在の緩和策に自信を示し、今は追加の量的緩和を計画していないという発言がややタカ派的に捉えられたことや景気回復には財政施策が不可欠と繰り返したことで、現在の議会の混乱が改めて意識されたことなどが株式市場の下落につながったようです。特に金利に敏感に反応しやすい成長株を多く含むナスダックの下落が目立ちました。一方で、インフレの上昇ペースは極めて緩やかと強調しました。FRBのインフレ率見通しの中央値は2023年末でも2%にとどまっており、それ以降も緩和を続けることに含みを持たせたとの印象を持ちました。FRBのスタンスが緩和的であることに変わりはなく、株式や金利が本日を境にトレンドを変えるというようなことはないと予想しています。
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