アメリカ株下落をどう見るべきか
2020年9月9日(水)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
アメリカ株下落をどう見るべきか
短期的に調整が入りやすい時期だったと思います。過去10年、20年、30年のS&P500指数の月別リターンは9月だけはすべてでマイナスとなっています。理由としてよく挙げられるのは11月に決算を控えた投資信託による節税目的による株売りです。アメリカでは含み益の出ている銘柄と含み損の出ている銘柄を同時に売って、損益通算することによって節税が可能になります。特に今年は銘柄によって極端にパフォーマンスが乖離しているので、S&P500指数で年初来約220銘柄が上昇、約280銘柄が下落しているため、損益通算が起こりやすくなっています。
1950年以降の大統領選挙の年の平均的なリターンは選挙という不透明要因が9月と10月に意識される傾向が強く、その点からは今は調整が入りやすいといえます。ただ、現在は超低金利と空前の流動性供給が行われていて、調整が入っても、いずれ運用難の資金は株式市場に戻ってくると考えられることから、調整がそれほど長引くことはないと考えています。
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