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バイデン大統領誕生はアメリカ石油産業に逆風か

2020年10月20日(火)Newsモーニングサテライト

 

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大関千尋さん

 

バイデン大統領誕生はアメリカ石油産業に逆風か
ひとつ目の逆風はシェールオイルの採掘に欠かせないフラッキング、水圧破砕法の規制です。化学物質を含んだ高圧の水を地中に注入するもので、地下水の汚染につながるとして民主党左派は全面的な禁止を求めています。ただ、中道派のペロシ下院議長の任期は2022年まで続くため、左派の主張をある程度コントロールするものとみられ、バイデン氏が大統領になってもすぐに規制強化に踏み切る可能性は低いとみています。
バイデン氏はトランプ氏が離脱を決めたイラン核合意への復帰を決めており、イランに対する制裁を解除する可能性があります。イランが原油の輸出を再開すれば、原油価格は下落しやすくなり、アメリカの石油産業にとっては逆風となりそうです。一方で、クリーンエネルギー銘柄で構成される指数は9月後半からバイデン氏の勝利を織り込む形で一段高となっています。バイデン氏がクリーンエネルギー関連で2兆ドル規模の投資計画を発表しているため、追い風となりそうです。

 

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