ダウ続落の背景は?
2020年10月29日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
ダウ続落の背景は?
最大の要因はヨーロッパで新型コロナの感染が再拡大し、行動制限をする地域が増え始めたことです。本日、カード大手のマスターカードが旅行需要の急減に伴い、予想を下回る決算を発表したことで、行動制限の実体経済への影響が改めて意識されたこともネガティブです。また、29日にはIT大手の決算、来週に大統領選挙を控えて様子見姿勢が強く、押し目買いが入りづらい環境だったことが下落に拍車をかけました。
過去のケースでは大統領選の通過後に株式市場のボラティリティが低下することが明らかになっていて、今回も大勢が判明し、ボラティリティが低下すれば、株式市場への資金流入が期待できると予想しています。リスクオフ時に買われやすい安全資産であるMMF、マネーマーケットファンドの残高は昨年末から20%以上増加し、現在、4兆ドルを超えています。一方、週次でみると、11週連続でMMFから資金が流出。投資家のリスクオフ姿勢が少しずつ和らいでいるものの、まだリスクオンになりかねないという状況です。大統領選などの象徴的なイベントを通過すれば、リスクオン転換のきっかけになると考えています。
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