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追い込まれる航空業界

2020年10月2日(金)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

追い込まれる航空業界
アメリカン航空やユナイテッド航空は今日、政府支援の延長がなければ、合わせて3万2000人を超える人員削減に踏み切る方針を示しました。アメリカの航空会社の乗客数は6月末時点で前の年から80%減少しており、人員削減は当然の動きだといえます。追加の経済対策をめぐっては議会下院が3日から休会となります。明日までに歩み寄った案が下院を通過できれば、上院は来週いっぱい開かれるので、大統領選挙の前に成立する可能性が出てきます。ただ、通らなければ、大統領選後に持ち越しとなり、選挙結果がすぐに判明するかなど不透明感が残ることに。
CDS、クレジットデフォルトスワップから算出された破たん確率は高止まりとなっています。ボーイングは現在、比較的低い水準ですけれども、航空会社が破たんすると不良債権が増加するため、破たん確率が上昇する可能性があります。ワクチン開発の進展などの期待もありますけれども、航空関連会社をめぐっては業績が回復するまでバランスシートが耐えられるのかという懸念の方がまだまだ大きいと言わざるを得ません。

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