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医薬品 大統領選後の見通し

2020年10月28日(水)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 𠮷田拡司さん

医薬品 大統領選後の見通し
ファイザー、イーライリリー、メルクは新型コロナのワクチンや治療薬を開発していますが、3社とも市場の期待通りの発表ができていません。ファイザーはこれまで早ければ10月末にワクチンの有効性が確認できるとの見通しを示していましたが、まだその段階に至っていないことを明らかにしました。イーライリリーは26日、一部の抗体治療薬の開発を中止すると発表、メルクからは認証試験中の治療薬について特段のアップデートはありませんでした。
医薬品セクターはS&P500指数を大きくアンダーパフォームしています。特に夏場から出遅れ感が強まっており、薬価引き下げを目指すバイデン氏が大統領戦で勝利することを市場が意識し始めた時期と一致します。上下両院も民主党が過半数を占めれば、実現性が高まるうえ、バイデン氏は政府が薬価の交渉をできるようにするなど厳しい内容を掲げています。再選を狙うトランプ氏も薬価引き下げには前向きのため、割安感は強まっていますが、当面は上値の重い展開を想定しています。

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