赤字上場企業に注意
2020年11月26日(木)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大関千尋さん
年末のIPO動向は?
アメリカでは民泊仲介大手のエアビーアンドビーをはじめ、少なくとも5社のユニコーン企業が年末までのIPOを行う予定です。IPOの申請件数は新型コロナの感染拡大で一時、激減しましたが、大統領選の通過で不透明感が後退し、主要株価指数が最高値で推移する中で、再び増加しています。今月の申請件数は24件と11月としては過去20年で最多となっています。
赤字上場企業に注意
一部調査によると今年新規上場を行った企業のうち、およそ7割が赤字とITバブル以来の水準まで高まっています。背景の一つとしてSPAC、特別買収目的会社による買収を通じて上場することで、伝統的なIPOで行われる審査などを経ず上場する新興企業が増加している点が挙げられます。今年のIPO銘柄の初日の平均上昇率は30%高とIPO銘柄をめぐる環境は良好で、引き続き旺盛な需要が下支えするとみられますが、スタートアップ企業に対する過熱感を示唆している可能性もあり、慎重に見る必要がありそうです。
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