ワクチン進展で在宅関連銘柄は?
2020年11月11日(水)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大関千尋さん
ワクチン進展で在宅関連銘柄は?
10年債利回りが節目の1%を恒常的に上回るなど投資家心理を一段と冷やすような展開にならない限りは住宅関連株の下落は限定的だとみています。FRBは国債の買い入れペースを維持することを表明しているため、金利がここからさらに上抜けて定着する可能性は低いとみています。住宅ローン金利は依然として過去最低の水準にあり、また、多くの企業が少なくとも来年の半ばごろまでは在宅勤務とする方針を示しているため、郊外の住宅需要は続くと予想します。朝方決算を発表した住宅大手のD.R.ホートンは21年度の売上高見通しが市場予想を上回っており、本日の株価は大幅反発となっています。
現在、アメリカの新型コロナの入院者数は過去最多となっていて、一部の州では医療機関がひっ迫しています。バイデン氏はコロナ対策について専門家の意見や決定を重視する姿勢を明確にしており、行動制限に踏み切る可能性も否定しません。ワクチンが広く一般に普及するのは来年4月ごろからとみられるほか、その効果や流通をめぐる不透明感は依然残っており、パンデミックの中で底堅い収益力を示した在宅勤務の関連銘柄は資金の逃避先であり続けると考えています。
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