半導体 バイデン政権を好感か
2020年11月10日(火)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 川尻賢弥さん
半導体 バイデン政権を好感か
半導体関連企業の7-9月期決算は概ね予想を上回る内容で、選挙の不透明感が後退したことで、決算内容の良い企業が改めて注目されています。また、半導体セクターはトランプ政権下に米中対立が重石となっていただけにバイデン氏が勝利宣言をしたことを前向きにとらえています。バイデン氏は対中貿易に対する姿勢を明確にしていませんが、コロナ対策など優先事項の多くが内政で、米中対立はひとまず落ち着きを見せる公算が大きいと考えます。
バイデン氏は今年初めにファーウェイへの規制を支持する姿勢を示していたこともあり、対中強硬路線の大きな変更はないのではないかと考えています。ただ、トランプ氏が大統領令を駆使し、徹底的に排除する姿勢を示したことに比べれば、相対的に地に足の着いた穏健な態度を取るでしょう。政権発足後、すぐに制裁のさじ加減を調整する議論にはならないとみられますが、仮に今後、ファーウェイの部品供給などをめぐり、姿勢をやや軟化させることがあれば、中国を主要市場とするアメリカの半導体企業や製造装置メーカーなど一旦は前向きな動きが予想されます。
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