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長期金利上昇に警戒

2021年1月21日(木)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 𠮷田拡司さん

21年IPO市場どうなる?
特別買収目的会社SPACによる買収を含めた2020年の企業の資金調達額が過去最高となりました。今年も活況になるとの予想が多いですが、中でも多数の上場が見込まれるフィンテック関連企業に注目しています。例えば、13日に上場したネット通販向けに後払いや分割払いが可能な消費者ローンを提供するアファームホールディングスの株価はIPO価格の2倍以上で推移しており、市場から高い評価を受けています。今後はオンライン決済のストライプや暗号資産取引所のコインベース、スマホ専業証券のロビンフッドなどの上場に期待が集まりそうです。

長期金利上昇に警戒
長期金利の上昇に警戒が必要です。新興フィンテックの多くは成長期待が高い一方、まだ利益が小さいため、PERは高水準となる傾向にありますが、金利が上昇すると、アメリカ国債と比べた株式の相対的な魅力が薄れ、高いPERが許容されにくくなります。赤字企業に関しては一段と割高感が意識されますが、2020年のIPO企業全体の4分の3が赤字企業だったという調査もあります。ただ、逆に言えば、FRBが金利上昇をしっかりと抑え続けるのであれば、IPOの盛況は続くとみています。

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