半導体業界の見通し
2021年1月15日(金)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 川尻賢弥さん
半導体業界の見通し
CEOの交代は一つの転換点になるという前向きな見方がある一方、現時点で判断するのは時期尚早と慎重な見方もあり、21日の決算に注目すべきだと考えています。インテルは決算と同時に次世代製品である7ナノメートル製造プロセスの新製品の詳細についてアップデートを行う予定です。インテルは先週、生産の外部委託についてTSMCやサムスン電子と協議していると報じられており、委託の方針、また量産時期などについてコメントがあるか注目しています。
金融緩和による金余りを背景に投資を加速させたアクティビストがより高い運用成績を求めて企業の変革を迫る動きが増えています。昨年秋には半導体大手オン・セミコンダクターに対してもアクティビストが生産の一部を外部委託するように促したほか、ほかの企業による買収もあり得ると指摘し、株価が上昇しました。昨年の半導体業界はエヌビディアによるアーム買収計画やAMDとザイリンクスの買収合意など先行きの堅調な半導体需要を見越したM&Aが活発でしたが、今年は物言う株主によって業界の再編が促される可能性がありそうです。
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