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10-12月期決算中間分析

2021年1月29日(金)Newsモーニングサテライト

野村グループ 草田裕紀さん

10-12月期決算中間分析
本日の取引開始前までにS&P500構成企業の3割強が決算発表を行いました。ブルームバーグの集計によると市場予想と比べ、1株利益はおよそ20%、売上高は3.8%上振れていますが、決算発表後に下落する銘柄が目立ちます。1株利益と売上高の両方が市場予想から上振れた銘柄群の翌日のS&P500に対する相対リターンを見ると、去年10-12月期は指数に比べてアンダーパフォームする傾向がみられます。
グロース銘柄に比べてバリュー銘柄の方がこの傾向が強く、年初から追加経済対策への期待で大きく上昇していた反動が起きたことが考えられます。また、個人投資家がロビンフッドなどの株取引アプリを通じて一部の個別株を集団で買い上げていることから、相場の変動率が大きくなっており、決算を通じた選別がうまく機能しなかった可能性もあります。本日はネット証券による取引制限で投機的な動きが弱まるとの観測からリスクオフムードが一服しており、決算内容に順当な方向に動いている銘柄が多くみられます。一部の乱高下する銘柄が落ち着けば、今後発表される決算に対しては順方向に動く銘柄が増えると考えています。

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