相場混乱 今後は?
2021年2月2日(火)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
ゲームストップ株 混乱の訳
投機的な動きは落ち着きました。もともとこれだけの価値はない企業ですので、短期的に持ち上げることは出来ても長くは持ち続けることは出来ないはずです。そもそも相場全体に混乱が広がったのはゲームストップの株価が急騰したことで、空売りしていた投資家が損失を出し、ほかの株式を現金化しないと追加証拠金を払えないのではという思惑が広がったためです。また、投資家が追加証拠金を払えない場合に備えて証券会社も決済業者に対して追加証拠金を払うため、多額の現金が必要になります。ですので、一時的に金融が引き締まったような状態になったということです。ゲームストップ株は2020年末時点で、発行済み株式の100%を超える140%もの空売り残高がありました。現行のシステムでは発行済み株式数以上での株式でも空売りできてしまいますので、これがそもそもの問題だったと考えています。
相場混乱 今後は?
市場全体での空売り比率は発行済み株式数の4%以下に過ぎないですし、発行済み株式数に対して空売り割合が100%を超えるなどほかの銘柄ではありませんので、同じようなことは出来ません。仮に発行済み株式数に対する空売り比率が高水準でも、通常は株価が高くなればなるほど売り手が現れてきますので、今回のように株価がどこまでも上がっているということはまず起きないはずです。この状況がいったん落ち着けば、今度は証拠金が余って、反対に金余りの状態になります。むしろこのような銘柄は最終的には元の株価に戻るというのがほとんどですので、取引される場合はくれぐれも気を付けていただきたいと思います。
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