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アメリカ株式相場10%の調整も

2021年2月25日(木)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

アメリカ株式相場10%の調整も
去年の夏以降、S&P500指数が大きく下落した局面が2回あり、9月は高値から終値ベースの高値から9.6%下落、10月は7.5%下落しました。この4カ月間はほぼ右肩上がりで上昇しています。直近では一部の銘柄で投機的な動きも散見されていて、いつ調整が起きてもおかしくない状況と思います。過去9年間のVIX指数の推移を見ると、コロナの感染拡大前はほとんど20以下で推移していました。しかし、感染拡大をきっかけに20以上の推移が定着しています。これは株価の上下変動が大きくなることを示唆しており、調整が入れば、深く長くなる可能性があることを想定しておく必要があると思います。
実質金利の動向です。10年物インフレ連動債の利回り、いわば実質金利の推移とS&P500指数推移を見ると、実質金利がマイナスであること自体は株式にとってはサポート材料です。しかし、昨年9月や10月は実質金利のマイナス幅が縮小したことによって、株式の相対的な優位性が低下し、株式相場の調整が起こったと考えられます。今回はこの2週間で急速な実質金利の上昇が起きており、去年9月や10月に相応する変化となっています。株式相場は今後、この影響を織り込んでいく可能性があると思います。

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