21年SPAC上場急増
2021年3月26日(金)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
株価指数から見える傾向は
直近1カ月のパフォーマンスを見るとダウに比べてSPAC指数やIPO指数の下げが目立っています。また、大きく下落したナスダックよりも小型株で構成されるラッセル2000がアンダーパフォームしています。IPO銘柄や小型株は投機的な買いの対象となり、PER株価収益率が切り上がっていましたが、金利が大きく上昇したことで、相対的な割高感が意識され、売りにつながっています。また、ワクチン接種が進捗する中で、1400ドルの給付金が想定されていたほど株式に向かわず、消費に向かっている可能性もあります。コールオプション、買う権利の取引高は600ドルの給付金が配られた1月、個人投資家は少ない額で投資できるコールオプションに殺到しましたが、足もとは1月ほどの盛り上がりはありません。
21年SPAC上場急増
今年のSPACによる上場件数はすでに去年の248件を上回る296件、調達額も2020年を大きく上回る964億ドルに達しています。1月と2月のSPAC銘柄の上場初日のリターンは5%を超えていましたが、供給ペースの増加に伴い、今月はほぼ0%となり、公募価格を下回る銘柄も散見されます。SECによる調査も向かい風になる恐れがあり、十分注意する必要がありそうです。
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