バリュー株の注目は?
2021年3月19日(金)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
バリュー株の注目は?
グロース株からバリュー株への資金シフトが続く中で、株価が比較的割安な通信大手のAT&Tに注目しています。AT&Tは携帯電話事業などが伸び悩む中、映画やドラマを手掛けるタイムワーナーを買収したのですが、巨額の債務を抱えたところに新型コロナが直撃、2020年10-12月期は赤字に転落しました。さらに5Gの免許料支払いもあり、2021年の債務は1540億ドル、16兆円以上に増加する見通しです。株価はコロナ前の水準を大きく下回っていますが、配当が高く、コロナでも配当は概ね維持されているため、配当利回りは6.9%と魅力的な水準です。
足元では一部事業の売却、大規模な人員削減などに取り組んでいますし、コロナ前までは債務を毎年削減で来ていたことを考えると過度な心配は不要でしょう。去年5月スタートさせた動画配信サービス、HBOマックスはタイムワーナーの豊富な作品を梃子に契約者数は3770万人に上っています。ディズニーが動画配信サービスで変身したようにAT&Tも転換点を迎える可能性があります。
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