SLR緩和措置終了 影響は?
2021年3月25日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
SLR緩和措置終了 影響は?
SLRは大手銀行に対し、ショック時にも損失を十分吸収できるよう準備金を積むことを求めるもので、最低基準は5%と定められています。例えば、JPモルガンの2020年末のSLRは6.9%で、その措置がなくなると5.8%に低下します。直近の決算ではバランスシートの制約になるとコメントし、何らかのアクションが必要になる可能性を示唆しました。ただ、国債の売却や預金の制限ではなく、優先株発行による資本増強をベースに考えていると推察されます。バンクオブアメリカ、シティグループ、モルガンスタンレーはFRBが定める5%まで余裕があるとのスタンスです。株価には短期的に逆風ですが、それほど大きなインパクトはないでしょう。
FRBが緩和措置の終了を決定したことは金融市場は十分安定し、パンデミック前の水準に戻すのが妥当という意思表示です。そうなると次はパウエル議長の量的緩和縮小の議論は時期尚早というスタンスがいつ変わるかが焦点です。アメリカの資産運用大手、パシフィックインベストメントマネジメントはFOMCは6月に量的緩和縮小の議論を開始する可能性があるとの見方を示すなどテーパリングの足音が近づいています。
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