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バイデン大統領人事 IT規制に影響?

2021年3月12日(金)Newsモーニングサテライト

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大関千尋さん

バイデン大統領人事 IT規制に影響?
バイデン大統領がFTC、連邦取引委員会の委員にハイテク大手の独占的な商慣行を批判しているコロンビア大学のリナ・カーン准教授を指名する意向と報じられました。また、既にNEC、国家経済会議でテクノロジー、競争政策を担当する大統領特別補佐官としてハイテク大手の解体を提唱するコロンビア大学のティム・ウー教授を起用しています。しかし、こうした人事がすぐにハイテク大手への規制に結びつくとは考えていません。
今回の人事は規制強化を掲げる民主党左派勢力に対するポーズの一環だとの見方も出ています。NECのウー氏は大統領に助言を行う立場で、直接的な権限は持ちません。また、5人で構成されるFTCが規制を決定するには過半数の賛成が必要ですが、現在は規制推進派が2人、慎重派が2人で、これから発表される次期委員長が推進派でなければ、おのずとカーン氏の影響力は限定的となります。ほかにも反トラスト法の実施を率いる司法省の反トラスト局長もこれから発表されます。このような最重要ポストにこそ政権の真意が現れるため、そちらに注目しています。

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