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アメリカ CO₂回収技術に注目

2021年3月11日(木)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 𠮷田拡司さん

アメリカ CO₂回収技術に注目
CO₂は今後、排出を減らしても温暖化は止まらず、すでに大気中に出てしまったCO₂を回収する必要があるとみられています。アメリカ議会は昨年末、CO₂回収技術の開発支援のため、4億5000万ドルの予算を承認、テスラは最も優れた回収技術に1億ドルの賞金を出すと発表しました。中でも注目されているのが、周囲の大気からCO₂を直接回収するダイレクト・エア・キャプチャーという技術です。回収したCO₂は地中に埋めたり、プラスチックなどの原料として利用します。
この技術でCO₂を1トン回収するためには最大600ドル程度かかるとされていますが、政府支援などを通して今後、5年から10年で150ドルから200ドルへ低下すると見込まれています。この技術に目を付け、提携や出資をしているのはエクソンモービルやオキシデンタルです。CO₂を油井に注入し、内部の圧力を上げたり、原油を流れやすくすることで、原油の生産量を伸ばすことができるため、石油メジャーが脱炭素社会を生き抜く突破口となりそうです。

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