アメリカ 次の10年は業績相場に
2021年4月28日(水)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
アメリカ 株式市場に10年パターン
アメリカの株式市場を見て見るとほぼ10年ごとに期待が相場を押し上げている場面と業績が相場を押し上げている局面に分かれます。1981年から1991年にかけてはS&P500指数の1株利益、つまり業績がほとんど変化がありませんでしたが、期待が高まる形でPER株価収益倍率が3倍以上になり、株価の押し上げ要因となりました。逆に1991年から2001年にかけては株価収益倍率は横ばいであった一方、業績が2.6倍になり、株価を押し上げました。2001年から2011年にかけては業績は2倍以上になりましたが、株価収益倍率が半分になったことで、S&P500指数は僅かな上昇にとどまりました。そして、現在、2011年から今年にかけて株価収益倍率はおよそ2.5倍になり、これが相場上昇の大きな要因だったと分析します。
アメリカ 次の10年は業績相場に
株価収益倍率はすでに高い水準に達していて、これ以上の拡大は望みにくいので、期待がリードする形の相場はほぼ終了とみたほうが無難だと思います。今後は業績に支えられて株価が上昇した1990年代のように、企業は期待された通りの業績を実際に示していけるかがカギを握ります。現在、1-3月期の決算が本格化していますけれども、投資家が期待した通りの業績を示せる企業とそうでない企業で株価のパフォーマンスに大きな差がついていくことになると思います。
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