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アメリカ アップル 本格的に広告参入か

2021年4月30日(金)Newsモーニングサテライト

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大関千尋さん

アメリカ IT大手 デジタル広告堅調
グーグルの親会社アルファベットが27日に発表した1-3月期の決算はユーチューブの広告収入が全体をけん引し、過去最高益となりました。フェイスブックも小売業者からの広告需要が強く、売上高、1株利益ともに市場予想を上回りました。経済再開が進展する中で、広告収入の力強い伸びが明らかになっています。
 
アメリカ アップル 本格的に広告参入か
アップルが26日から配信しているiPhoneのOS、基本ソフトの最新版ではフェイスブックなどのアプリによる個人情報の収集を許可するのか、ユーザーが事前に決められるようになりました。広告主からすると、得られるデータの量が減ることでサービスが絞り込みにくくなるほか、広告の効果を即時に測れなくなる可能性があると懸念されています。これに対し、アップルが提供する広告枠を購入すれば、ユーザーの情報に関するより多くのデータをほぼリアルタイムで受け取れると報じられています。現在、アップルは自社のアプリ配信サイト、アップストアなどで表示される広告を販売していますが、個人情報の収集を制限する今回の規約変更を機に広告事業を拡大するとの見方が強まっています。ある調査会社の予想では21年9月期通期のアップストアの広告収入は約20億ドルになる見込みに対し、フェイスブックの広告収入は昨年、840億ドル以上に達しています。今は差の差が歴然としていますが、アップルが自社に有利な環境を整えたうえで本格参入するとなれば、デジタル広告市場をめぐる競争は長期的に見た場合、新たな局面に入るかもしれません。

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