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宇宙産業の見通し

2021年4月23日(金)Newsモーニングサテライト

マキシム・グループ 久野誠太郎さん

宇宙産業の見通し
世界の宇宙産業の売上高についてモルガンスタンレーは現在の350億ドルから2040年には1兆ドルを上回るとの見通しを示しています。アメリカでは民間による宇宙ビジネスが活発で、テスラのイーロン・マスクCEOが率いるスペースXやアマゾンのジェフ・ベゾスCEOが立ち上げた宇宙ベンチャー、ブルーオリジンなどが注目されています。また、先日、NASAアメリカ航空宇宙局が火星で小型ヘリコプターが飛行試験に成功したと発表し、大きな話題となりましたが、このプロジェクトには航空宇宙大手、ロッキードマーチンが携わっています。ロッキードマーチンの宇宙部門の売上はここ数年、増加傾向にあり、足もとでは売り上げ全体のおよそ19%を占めています。去年12月にはロケットエンジンの設計製造を手掛けるエアロジェットロケットダインを買収すると発表しており、今後、さらなる成長が見込めそうです。
現在、多くの宇宙関連の新興企業がSPAC、特別買収目的会社との合併による上場を計画しており、今後ますます投資機会が広がっていきそうです。中でも注目されているのが、3Dプリンター製のロケットエンジンで低価格でのロケット打ち上げに挑むロケットラボです。SPACとの合併は6月末までに完了し、ナスダックに上場する予定です。ロケットの再利用が可能になるなど打ち上げコストが劇的に低下したことから、宇宙が身近なものとなり、投資家からの注目度も増しています。

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