GAFAMの株価分析
2021年4月9日(金)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 川尻賢弥さん
GAFAMの株価分析
主力ハイテク株のこの1カ月の上昇率はフェイスブックが18.5%、アマゾンが9.3%、マイクロソフトが7.9%、グーグルの親会社アルファベットが6.8%、アップルが5.3%と動きに差が出ています。アップルは昨年、在宅勤務が広がる中、製品の売り上げが好調で、記録的な好業績となりました。しかし、これまで好調だったこともあり、今年に入ってからは上値が重く推移しています。アルファベットはオフィスへの回帰が進む中で、これまで業績をけん引してきたクラウド事業がどのような伸びを見せるかを見極める局面を迎えていることもあり、その上昇率は相対的に限定的なものとなっています。一方、足元堅調な動きとなっているのがフェイスブックです。フェイスブックは広告収入が売上のほぼすべてを占めており、経済再開に伴うデジタル広告回復が業績に直結するとの見方が株価を後押ししています。また、SNS利用者は増加傾向が続いており、成長への期待も高まっています。
アップルは昨年6月、フェイスブックなどのアプリがiPhoneなどから個人情報を収集することを一段と制限すると発表しており、フェイスブックに対する業績懸念が広がりました。ただ、フェイスブックの株価は景気回復期待が強まる中、足もとで上場来最高値更新が続いており、警戒ムードは一旦終息したといえそうです。フェイスブックは現在、音声SNSを開発しているとの報道もあります。新しいトレンドを取り入れ、将来の収益の柱を模索する動きにも期待が集まっています。
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