リチウムイオン電池に注目
2021年4月13日(火)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 𠮷田拡司さん
リチウムイオン電池に注目
バイデン大統領は先月発表したインフラ投資計画の中で、EV充電施設の拡充などに1740億ドル、およそ19兆1000億円を充てる方針を示しました。世界な環境意識の高まりもあって、EVの普及が一段と加速することが見込まれています。EVの普及と同時に需要が拡大するのがEV向けのリチウムイオン電池です。ある調査ではリチウムイオン電池の世界の市場規模は2020年から2025年から2倍以上に拡大し、944億ドルになるとの予測も示されています。しかし、リチウムイオン電池にはリチウムやコバルト、ニッケルなど埋蔵量が限られる金属が使われているため、需要増による供給不足や価格高騰が懸念されています。そのため使用済みのリチウムイオン電池からこうした金属を回収し、再利用する技術が必要不可欠になるとみています。
北米最大のライサイクルが挙げられます。リチウムイオン電池の95%以上を再利用できる技術を持ち、CEOはリサイクルは採掘よりも効率的と話しています。SPAC、特別目的買収会社を通じて6月にも上場する予定です。また、上場は当面先だとみられていますが、アマゾンやパナソニックなどと提携し、バッテリーのリサイクルを手掛けるスタートアップ企業、レッドウッドマテリアルズにも注目しています。リチウムイオン電池はEVに限らず、スマホなど多くの電気機器に使用されているため、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとしてもこうした技術を持つ企業に今後、期待が強まりそうです。
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