アメリカ ポストコロナ消費の形
2021年5月26日(水)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
アメリカ 小売決算を分析
象徴的だったのが先週、小売り大手ターゲットが発表した2-4月期の決算です。既存店売上高は22.9%増加、純利益は7倍以上となり、ともに市場予想を大きく上回りました。ワクチンの普及で客足が大幅に増え、実店舗売り上げは18%増、Eコマースも50%伸びています。今後は給付金効果が低下しますが、個人の貯蓄率は高く、アパレルや旅行バックなど経済再開に関連した商品が強いことから、ターゲットは通期の業績見通しを引き上げています。また、コストコホールセールは27日に第3四半期決算を発表しますが、すでに公表されている3月と4月の月次販売状況は好調です。4月はワクチンの普及で客足が増え、3月に前年比16%増だった既存店売上高が32.5%増へと加速しています。一方、Eコマースに限ると、3月の57.7%増から4月は20.5%増に減速しました。
アメリカ ポストコロナ消費の形
その他の特徴としては業界の淘汰が進み、大企業優位となっていることが挙げられます。個人商店はコロナで閉店を余儀なくされるケースもあり、大手がシェアを拡大しています。ターゲットはシェア拡大による売り上げ寄与が今年に入ってから10億ドル以上と明らかにしました。また、アメリカは4月に海外渡航禁止の対象国を世界全体のおよそ80%に拡大しています。ポストコロナへの移行期間の消費は国内中心となりそうです。
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