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6月相場の注目点は?

2021年5月27日(木)Newsモーニングサテライト

マキシム・グループ 久野誠太郎さん

5月相場を振り返る
新規失業保険申請件数の4週移動平均がパンデミック以降で最低を更新し続けるなど本格的な経済活動再開による正常化への流れを受けてハイテク関連が伸び悩んだ一方、素材、エネルギー、金融といった景気敏感関連が上昇を主導しました。5月に入ってから26日までにダウは1.3%上昇、S&P500は0.4%と小幅高、一方、ナスダックは1.6%下落しています。

6月相場の注目点は?
業績見通しが上向いていることです。先週末までにS&P500構成企業の95%が1-3月期の決算発表を終えましたが、ファクトセットのよると、増益率予想は51.9%増と3月末時点での23.7%増から大幅に上方修正されています。さらに4-6月期は59.9%増となることは予想されています。
4月消費者物価指数は予想以上に上昇しましたが、足元の長期金利はレンジ内で落ち着きを見せており、インフレ指標のある程度の上昇は織り込み済みといえそうです。これまで売られていたハイテク関連は一部で持ち直す動きがみられています。来週発表される5月雇用統計などの経済指標で、たとえ高いインフレが示されたとしても、一過性かどうかを見極めるには時期尚早と言えることから、しばらくは長期金利も落ち着いた動きとなり、株式市場は高値を試す展開が予想されます。

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