アメリカ 小売決算見通し
2021年5月12日(水)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
アメリカ 小売決算見通し
クレジットカード大手マスターカードの利用状況に基づいた分析によると、自動車とガソリンを除く4月の小売売上高は前の年から23.3%増加しました。コロナ前の2019年と比べても10.8%増と好調です。また、携帯電話の位置情報から個人の動きを分析したデータによると、4月25日から5月1日までの1週間の小売店の客足は前の年から6割近く増えています。ただ、業者別で見ると、明暗が分かれます。オフプライスと呼ばれるディスカウント業態やデパート、アパレルは堅調で、百貨店のメーシーズや安売り衣料店などを運営するTJXの客足は急増しました。一方、巣ごもり需要の恩恵を受けてきたホームセンターや家具店を訪れる人は減り、ホームセンターのホームデポやローズの客足は減少しました。消費者は外出する機会が増えたことで、ファッションや化粧品などの支出を増やしています。
来週決算を発表するメーシーズのCEOはオンライン販売を通じて新規の顧客を獲得したほか、ロイヤリティの高いコアな顧客の支出額が増加していると述べ、個人への現金給付とワクチン接種の進展が追い風になっているとの認識を示しました。また、衣料品や家庭用品を販売するTJXは販売の軸が家具や室内装飾品から衣料品へのとシフトすることで、改装コストを抑制でき、来店客数の回復が利益率の改善につながりやすくなるため、業績を後押ししそうです。
« いでよ、女性STEM人材 科学・技術・工学・数学、革新のカギ | トップページ | オンライン地方議会始動 コロナが促す審議改革 »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント