ガソリン価格上昇 影響は?
2021年5月13日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
ガソリン価格上昇 影響は?
全米自動車協会によるとガソリンの平均小売価格は12日、1ガロン当たり3ドルを突破し、2014年10月以来の高値を付けました。ガソリン価格は長期間、1ドルから2ドル台での推移が続いてきたため、消費者は低い価格に慣れてしまっています。ガソリン価格の上昇は短期的にとどまるとの見方が優勢ですが、上昇が短期にとどまらない場合、消費者にとって心理的な重石になる可能性があります。
商品先物は保管コストがかかるため、期近物の価格より先物の価格が高くなるのが通常です。しかし、足元の先物市場では銅、鉄鉱石、木材といった多くの商品で決済期限が先になるほど価格が安くなるバックワーデーションが起きています。期近物は投資家、先物は加工業者など実需家の取引が主なので、先物の方が適正価格といえ、現在の状況はインフレ懸念を背景にやや投機熱が高まっていると言えます。コモディティ価格の上昇に伴い、足元はエネルギーや素材セクターのパフォーマンスが好調です。供給不足が解消し、インフレ懸念が後退すれば、関連銘柄の勢いも落ち着く可能性がありますが、グローバルの経済再開による需要は一定程度残ると予想されるため、こうしたセクターに注目しています。
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