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今後の相場見通し

2021年5月19日(水)Newsモーニングサテライト

野村グループ 山腰健太郎さん

今後の相場見通し
昨年は新型コロナの流行に伴うFRBが金融緩和を講じる中、10年債利回りは1%を下回って推移したことから、グロース株を多く含む情報技術、一般消費財、コミュニケーションサービスといったグロースセクターが相場を牽引しました。一方、経済正常化への期待から現在の10年債利回りは1.6%台で推移しており、エネルギー、金融という景気敏感セクターが相場を牽引しています。また、S&P500の夏場と冬場のリターンに差がついています。11月から4月の期間を冬場とすると、冬場のS&P500の上昇率は6.9%に対し、5月から10月までを夏場とすると、こちらの平均上昇率は僅か1.3%の上昇率にとどまっています。
昨年まではFRBの過去最大規模の金融緩和を追い風にグロースセクター中心のポートフォリオが好パフォーマンスを記録しました。しかし、今後は経済正常化が進み、巣ごもり需要の恩恵を受けたグロースセクターの業績は前年同期比鈍化する可能性があり、さらに金融環境の変化を考慮すると、グロースセクターは去年のようなパフォーマンスは期待しにくいと考えています。そのため景気や金利の動向に左右されにくいPERの割安感のあるディフェンシブセクターや指数連動型のETFをポートフォリオに組み込むことが重要だと考えています。

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