動画配信で競争激しく
2021年5月18日(火)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 川尻賢弥さん
動画配信で競争激しく
新会社はワーナーメディアの往年のヒット作やディスカバリーのドキュメント番組などを武器にネットフリックスなど新作を続々と打ち出す動画配信大手に対抗します。ある調査では巣ごもり需要を背景に去年10月時点でアメリカの消費者一人当たり平均5つの動画配信サービスを契約していたとされています。しかし、経済の再開で自宅で過ごす時間が減る中で、サービスの取捨選択が進んでいます。今回の統合の動きは利用者の獲得競争がさらに激しさを増すことを見越した動きといえそうです。
ウォルトディズニーの動画配信サービス、ディズニープラスに注目しています。先週発表されたⅠ-3月期の決算では累計の契約者数が市場予想に届きませんでした。契約者数は前の四半期から870万人の増加で、10-12月期の2120万人の増加から伸びが鈍化しています。しかし、ディズニーは2024年末まで累計契約者数を現在の2倍以上に増やすとの目標を維持し、強気な姿勢を続けています。3月にはアメリカなどで月額料金を引き上げましたが、ディズニーの幹部は値上げは解約につながっていないとしています。顧客のロイヤリティの高さがうかがえる内容で、前向きにとらえることができます。また、ディズニーやネットフリックスは動画配信サービスで先行したことにより、これまでに得たデータを用い、効率的なマーケティングを行える点も強みと考えます。
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