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アマゾン株価 値動きさえない背景は?

2021年6月18日(金)Newsモーニングサテライト

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん

プライムデー注目点は?
来週21日から22日にアマゾンがプライム会員向けセールイベント、プライムデーを世界各地で開催します。アマゾンは今年、プライム会員数が世界で2億人を超えたと発表しており、新型コロナ禍で高まったEコマース需要増加の恩恵が今後も来るか注目されます。また、アメリカでは競合のウォルマートやターゲットなどが同じ時期に対抗セールを開催するため、7月のアメリカ全体の小売売上高が押し上げられることも期待されます。調査会社アドビアナリティクスの予想ではプライムデーが開催される2日間のアメリカのEコマース売上高は昨年のサイバーマンデーを上回り、110億ドル以上にのぼるとされています。

アマゾン株価 値動きさえない背景は?
アマゾンの株価は直近、1年近くボックス圏での推移が続いていて、今週過去最高値を更新したナスダック指数の推移と比べて出遅れ感が続いています。経済再開に伴い、昨年と比べてEコマースの伸びが鈍化する可能性や賃金コストの増加による収益への圧迫懸念などが背景とみられています。また、独占禁止法に関する圧力もあり、アマゾンに批判的な立場で知られるリナ・カーン氏が今週、FTC、連邦取引委員会の委員長に就任したことも悪材料といえるかもしれません。ただ、利益率の高いクラウドサービス事業や広告事業の成長や過去と比べて割安な株価のバリエーションなどを背景に市場では引き続きアマゾン株に対する強気な見方が優勢となっています。

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