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アメリカ 相場格言 今年は当たらない?

2021年6月3日(木)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

アメリカ 相場格言 今年は当たらない?
今年に関しては5月に売って、どこかに行った人たちが後悔する相場展開になるとみています。まずこの格言の背景を検証してみたいと思います。過去10年、20年、50年のS&P500指数の月別リターンで、パフォーマンスが最も良いのは4月で、その後5月もプラスですけれども、6月から軟調になり、8-9月は例年、パフォーマンスが悪くなっています。確かに歴史的には5月に売ってどこかに行くのが一つの有効な戦略だったというのがわかります。
まず7月です。歴史的には1月、4月、7月、10月のパフフォーマンスがよいことがわかります。これはなぜかというと、決算発表月だからです。今年4-6月期はワクチンの普及が本格的に進み、特に前年同期との比較で、大きな増益が予想されます。7月に発表される決算は株式市場にとって大きなサポート要因になると思います。もう一つは8月下旬のジャクソンホールです。現在、株式市場が最も大きなリスクと感じているのはインフレ、それに伴う量的緩和縮小や長期金利の上昇です。しかし、これらの懸念は既に織り込まれすぎるほど織り込まれていると考えています。コロナの感染拡大以降、まだ800万人以上の雇用が失われたままであることを考えると、ジャクソンホールで量的緩和縮小が示唆される可能性は極めて低いと思います。一方、株式市場にはすでにリスクとして織り込まれている分、その反動高が来ることを予想しています。

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