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アメリカ FOMC見通し

2021年6月11日(金)Newsモーニングサテライト

野村グループ 草田裕紀さん

アメリカ FOMC見通し
今回の会合では経済状況がFOMCの予想と一致する場合、テーパリングの検討を早期に開始することが適切とのコンセンサスを形成するのに止め、本格的なテーパリング議論の開始は7月の会合を待つことになると考えています。FOMC参加者の経済見通しでは21年のインフレ見通しの中央値が大幅に引き上げられ、政策金利見通し、ドットチャートの中央値は23年に1回の利上げを示唆する可能性が高そうです。FRBがテーパリングに踏み切る場合、まずMBS、住宅ローン担保証券から着手するのではないかという見方が一部で出ていますが、弊社では国債とMBS両方同時に買い入れ額を縮小し始めると見ています。住宅市場が堅調であることを背景に減額ペースはMBSの方が速くなりそうで、国債の購入が終了するより数カ月早く、MBSの購入が終了する形を想定しています。
テーパリングに関する市場とのコミュニケーションが上手くいかないリスクはありますが、ユーロドル先物市場の動きから判断すると、23年末までの利上げ開始はすでに織り込まれているとみられ、今回の反応は限定的でしょう。ただ、18日は先物やオプションなどの取引期限満了日が4つ重なるクアドルプルウィッチング、さらに25日はラッセル指数の大規模なリバランスが予定され、機関投資家の動きが大きくなることが予想されます。最近値動きの激しいミーム株のいくつかはリバランス候補銘柄でもあり、活発な売買が想定されます。引き続き需給に振り回される可能性が高く、自身のリスク許容度に応じた洗濯をすることが求められます。

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