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待機資金はどこへ?

2021年6月17日(木)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん

FOMC後の展開を読む
足元では投資の待機資金が増えています。現金に近い性質を持つマネーマーケット、MMFの残高は今年1月を起点に増加基調となり、過去最高だった昨年5月に近づいています。この理由を読み解くうえでグロース株をバリュー株で割ったグロースバリュー倍率を見ると、昨年6月ごろから経済正常化期待で景気敏感のバリュー株が買われるに従い、MMFの残高が減っていきました。バリュー株を投資している投資家が少なかったため、新規購入の資金として使用されたためです。一方、今年に入り金利先高観が高まったことでグロース株が売られ、MMFに戻されるという動きが強まりました。その結果、MMFの残高が増えていると推察されます。

待機資金はどこへ?
グロース株にとってインフレ高進に伴う金利先高観が逆風になっていましたが、先週発表された消費者物価指数、本日のFOMCでインフレは一過性との見方が優勢となり、一方通行的な金利上昇は起きないと見ています。その結果、業績面で優れるグロース株の買い戻しの機運が高まっています。一度トレンドが変わると、高水準のMMFは買い余力の大きさという形でグロース株の援軍になると思われます。

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