FRBの独自指標に注目
2021年6月16日(水)Newsモーニングサテライト
野村グループ 山腰健太郎さん
インフレ議論 市場を二分
ワクチン接種の加速に伴う企業活動の再開と同時にサプライチェーンの混乱もインフレ圧力の上昇要因となっていて、FRBの主要メンバーは現在のインフレは一過性であると繰り返し述べています。しかし、期待インフレ率を示すブレークイーブンレートはバーナンキ元FRB議長がテーパリングについて言及した2013年5月と同水準まで上昇しており、高インフレが今後低下すると確信するのは困難な状況となっています。
FRBの独自指標に注目
インフレ期待を測る指標は多く存在し、どれが最善と判断するのが難しい中で、FRBはCIE、共通インフレ期待指数を四半期に一度公表しています。この指数はインフレ期待を示す21の指標をFRBが一定の手法を用いて集約した指数です。コロナ禍で大きく低下したCIEが本年、第1四半期は2.01%まで回復しており、FRBが目指す2%に達しています。次回7月に公表予定の第2四半期のCIEについて弊社は2.05%を予想しており、今後のCIEの動向に注目しています。
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