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アメリカ 債務上限 市場への影響は

2021年7月21日(水)Newsモーニングサテライト

野村グループ 山腰健太郎さん

アメリカ イールドカーブがフラット化
前回のFOMCにおいてFOMCメンバーの今後の利上げ予想、ドットチャートでは想定以上の利上げの前倒しが示され、早期の利上げの懸念による景気後退不安から10年債利回りが低下しました。一方、FRBがマネーマーケットファンドや銀行から短期資金を借りてきて、利子を支払う制度であるリバースレポファシリティの金利が0%から0.05%に引き上げられ、資金が流入。その一方、償還期間が1年以内の短期国債Tブルから資金が流出したことが短期利回りの上昇要因となっています。

アメリカ 債務上限 市場への影響は
トランプ政権と議会は2019年4月、政府の債務上限を2年間撤廃することで合意しましたが、撤廃措置が今月末で期限を迎え、債務上限が復活する可能性があります。2011年の同様のケースでは債務上限になんとか寄り付きましたが、大手格付け会社が米国債の格下げを発表したことで、市場は一時混乱し、S&P500は6%以上下落しました。暫定延長特別措置という手法はあるものの、根強い債務上限問題が夏場の株式市場に悪影響を与える可能性があることには注意が必要です。

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