アメリカ 感染拡大 企業への影響は

2021年7月20日(火)Ｎｅｗｓモーニングサテライト

米国みずほ証券　川尻賢弥さん

アメリカ　感染拡大　企業への影響は
コロナの終息を見据えて買われて来た航空株の株価は軟調ですが、航空便の利用状況は好調です。デルタ航空は14日に発表した4-6月期の決算で、アメリカ国内のレジャー旅行はコロナ前の2019年の水準まで回復していると明らかにしたほか、出張などビジネス目的の旅行も9月までに2019年のおよそ60％の水準に回復する見通しだと明らかにしました。また、2-3か月後の出発予定の航空券の予約動向を見ても、変異ウイルスの感染拡大の報道はあまり影響していないとしています。投資家の見方と対照的に利用者の旅行に対する見方は楽観的なようです。
こうした局面ではウォルトディズニーなど事業を多角的に展開する企業に注目できそうです。ディズニーが来月発表する決算ではアメリカのテーマパーク部門の回復に期待が集まっていますが、コロナによる巣ごもりで利用者が増えた動画配信サービス、ディズニープラスは成長鈍化が懸念されています。視点を変えれば、経済再開とコロナによる巣ごもり、どちらのシナリオでも恩恵を受けやすい事業を持つ企業を組み入れることで、ポートフォリオの安心感が増すと考えています。