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アメリカ 急回復の個人消費に変化

2021年7月16日(金)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん

アメリカ 急回復の個人消費に変化
アメリカの空港利用者数は順調に回復してきましたが、足もとでやや鈍化し、2019年度比ではマイナス20%程度で推移しています。レストラン予約数や映画興行収入も回復が一服していますが、これらには二つの理由があると考えています。一つ目は新型コロナの変異ウイルス、デルタ株の感染拡大が懸念される中、アメリカ国外からの旅行者が依然として少ないことです。そして、二つ目は消費の選択肢が分散していることです。小売売上高や個人消費支出が2019年の水準を大きく上回っているように、消費総額は拡大していますが、コロナによってゲームや動画、自動車での小旅行など選択肢が増えたことで、映画など割を食っている消費があると考えています。
参考になる企業としてディズニーが挙げられます。同社が先週末に公開した新着映画、ブラックウィドウは映画館と動画配信サービスで同時公開するという形式を採用し、双方で大ヒットを記録しました。消費者の嗜好の変化を巧みに捉え、映画ビジネスの新たな形を切り開いたといえます。また、ペイパルは先月末に小規模な小売店向けにクレジットカードを読み取るカードリーダーサービスを開始しました。Eコマースの普及が進む中、その対応に送れる小売店を実店舗での決済で取り込むことで、結果的にオンライン決済の分野でも囲い込もうという戦略です。コロナ前の常識にとらわれない柔軟な戦略が企業にとって重要となりそうです。

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