21年下半期の見通し
2021年7月2日(金)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
21年下半期の見通し
今月半ばから本格化する4-6月期決算です。例年、この時期の決算発表は株式市場のサポート材料となることが多いです。今回は特にアメリカはでワクチンが本格的に普及し、経済活動が活発化した時期であること。また、去年4-6月期がコロナの影響を大きく受けていた時期であるため、前年比でみた業績が大きく伸びることが予想されます。決算発表が進むとともに、株式の相対的な割安さが見直されてくる展開になると予想しています。
例年のパターンでは決算が終わると秋にかけて株式相場が冴えない時期に入ります。今年は早くから8月下旬のジャクソンホールで量的緩和縮小が発表されるのではないかという懸念が広がっています。ただ、市場には2013年の所謂バーナンキショック後の大幅な長期金利上昇の記憶があまりに強いために、この懸念は行き過ぎている可能性が高いと考えています。そもそも量的緩和縮小が発表されたのは過去この1回のみです。サンプルのこの1回しかないのに、市場関係者はこのサンプルに重点を置き過ぎで、すでに十分すぎるほど織り込まれているとみてよいと思います。むしろ8月下旬のジャクソンホールで量的緩和縮小が発表されない可能性も高く、その場合は織り込まれていた懸念が後退する形で株式市場にとっては大きなサポート材料となるでしょう。今年は2月以降の長期金利の大幅上昇で、そのような懸念はすでに織り込み済みとみられる分、例年見られる8月から9月にかけての株価調整は起こらないと考えています。
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