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ロビンフットのIPOに注目

2021年7月28日(水)Newsモーニングサテライト

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん

ロビンフットのIPOに注目
投資アプリを手掛けるロビンフットがナスダックに上場し、29日に取引が開始されるとみられています。コロナ禍での巣ごもり生活における投資ブームの後押しもあり、ロビンフットの稼働口座数は6月末時点で2250万件とコロナの感染が拡大する前の2019年末から4倍以上に増加、業績も順調に拡大しているため、市場でどの程度に評価されるかが注目されます。また、今回のIPOではロビンフットが最大35%の株式を自社のアプリユーザーである個人投資家に割り当てる計画とされています。アメリカでのIPOでは小口の個人投資家に割り当てられる株式は通常10%未満とされ、企業理念として金融の民主化を目指すロビンフットならではの計画といえます。
特に議論されているのはロビンフットがユーザーから売買手数料を徴収しない代わり、ユーザーの売買注文をマーケットメーカーと呼ばれる業者に回し、報酬を得ていることです。こうした業者はロビンフットから受け取った注文情報を自らの取引に有利になるように使うことができるとされており、この仕組みがユーザーに正しく理解されているか一部で指摘されています。ロビンフットのⅠ-3月期の売上高のうち、81%が業者からの報酬に由来するものとなっているため、今後、規制が強化されるかはリスクとみられています。ロビンフットのIPOは規制をめぐる懸念がある中でも個人投資家の勢いが続くかを図る重要イベントとなる可能性があり、注目しています。

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