宅配大手・スーパーも参入 ゴーストキッチンに注目
2021年8月19日(木)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 荻原裕司さん
ゴーストキッチンに注目
最近導入事例が増えてきているゴーストキッチンというサービスです。複数の飲食店に共同のキッチンスペースを貸し出し、レンタル料を得るもので、作られた料理はデリバリーやテイクアウトで提供されるのが一般的です。客席を持たない飲食店経営となるゴーストキッチンは運営費用や従業員数を少なくできるほか、開業までの時間や投資資金の回収期間を短くできる点がメリットとして挙げられます。足元では人手不足や物価上昇、家賃の上昇も飲食店経営にとって高い壁となっており、特に中小の飲食店にとってコストを抑えながら営業範囲を広げることができるありがたいサービスといえます。
宅配大手・スーパーも参入
料理宅配大手ドアダッシュは7月、自社が運営するゴーストキッチンを新たに設立しました。デリバリーサービスだけではなく、飲食店のかかわりを深めることで事業の拡大を図っています。また、大手スーパーマーケットチェーンのクローガーはゴーストキッチンを運営するキッチンユナイテッドと提携し、スーパーの中にゴーストキッチンを作る計画を今月4日に発表しました。来店客は買い物ついでにいろいろなレストランの料理をテイクアウトすることができます。こうした企業の取り組みも後押しとなり、ゴーストキッチンの市場規模は2019年から2027年でおよそ65%拡大するとされています。コロナでオンラインデリバリーが一般的な選択肢となった今、さらに身近な存在になっていくと考えています。
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