アメリカ ソフトウェア企業が堅調
2021年8月6日(金)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
アメリカ ソフトウェア企業が堅調
クラウド企業はアマゾンやマイクロソフトのようにクラウド環境構築のためのプラットフォームを提供する企業とソフトウェアを提供する企業に分けることができます。プラットフォームを手掛ける企業は新型コロナによるテレワークや巣ごもり消費の増加で恩恵を受けましたが、ソフトウェア企業では新型コロナが逆風となったケースも多くみられました。景気の先行きに不透明感が強まる中、顧客企業が契約の縮小や打ち切りを行ったためです。しかし、経済活動の再開に伴い、コロナでダメージを負った中小企業や外食、レジャー企業などが再びIT投資を増やし始めたことが今回のクラウド企業の決算から確認できました。
まず画像、動画の編集ソフトを提供するアドビです。コロナ禍で動画投稿サイトやSNSのユーザー数が急拡大し、投稿を他社と差別化するため、写真や動画を編集するニーズが高まっています。アドビのソフトはもともとプロ向けの編集ツールとして知られていましたが、顧客のすそ野が初心者にも広がったといえます。また、業務効率化ソフトを手掛けるサービスナウにも注目しています。コロナで業務のIT化が一気に進んだため、企業で使われるソフトウェアが増える傾向にあります。サービスナウはそれらを整理するソフトを手掛けているため、今後、需要が高まると見ています。ただ、こうした企業はサブスクリプション、定額課金型のサービスを提供しているため、好業績を予想しやすく、その分、株価のPER、株価収益率が高くなりがちです。金利上昇圧力が強まった場合は、割高感が意識されやすくなることには留意が必要です。
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