アフガン情勢 市場の見方は?
2021年8月31日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
アフガン情勢 市場の見方は?
今年は9.11同時多発テロから20年になりますが、アメリカ国内でテロが起きない限り、国全体が内向きですから、市場への影響は限定的だと思います。ただ、米軍撤収計画の完了直前でタリバンにあっけなく首都カブールを制圧されたことで、バイデン大統領の支持率は就任後初めて50%を割り込み、47%台まで急落しています。自爆テロでアメリカ人の国外退避が遅れ、一部の議員は大統領の責任を追及、支持率の低下に追い打ちをかけました。また、議会でのインフラ法案成立の遅れなどを理由に経済政策の支持率は46%まで低下しています。これまで60%を大きく上回っていたコロナ対策の支持率もデルタ株の感染急拡大などで足元、53%台まで低下しています。
マーケットは別の視点から政治を見ています。実はクリントン政権もオバマ政権も中間選挙で野党共和党が躍進、その後、政権と議会のねじれ構造が続きましたが、株価は見事に上昇しています。つまり政権の力が弱くても、大規模な政策が通らず、財政赤字拡大への懸念が和らぐ、IT企業への規制強化が進まないなど株式市場は小さな政府をプラスと捕らえているようです。
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