市場が評価 値上げする力
2021年8月27日(金)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
市場が評価 値上げする力
半導体受託製造最大手のTSMCは25日、半導体の価格を最大20%値上げする計画だと報じられました。さらにマイクロソフトは先週、業務ソフトをまとめたサービス、マイクロソフト365を来年3月から値上げすると発表したほか、決済サービスのペイパルは今月に入り加盟店の手数料を引き上げました。
企業を主な顧客とし、高いシェアを誇るということです。足元では原材料価格の上昇や人手不足に伴う人件費の高騰で、企業のコスト環境が悪化しているだけに値上げをする力を持つ企業は市場で評価されやすいと考えます。
カギとなるのはブランド力です。例えばアップルは個人を主な顧客としていますが、iPhoneの新型モデルの価格を毎回のように引き上げ、好調な販売を維持しています。アップルのようにブランド力があり、顧客のロイヤリティが高い企業であれば、値上げは可能だと見ています。実際にデフレ体質の強い日本においても、動画配信のネットフリックスは今年2月、料金を引き上げし、オリエンタルランドも3月、東京ディズニーランドとディズニーシーの休日の入園料を引き上げました。これらはブランド力のなせる業で、このような企業も株式市場では評価されやすいと考えています。
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