仮想世界メタバースに注目

2021年8月12日（木)Ｎｅｗｓモーニングサテライト

ＳＭＢＣ日興セキュリティーズ・アメリカ　大塚祐貴さん

仮想世界メタバースに注目
メタバースは超越したという意味のメタと宇宙、つまりユニバースをかけ合わせた造語で、ネット上の仮想世界を示します。利用者はこのメタバース上で自身の分身であるアバターを操作し、他者と交流することができます。これまでは主に仲間と一緒に戦うようなオンラインゲームの分野が中心でしたが、コロナ流行の中で増えたバーチャルイベントでも活用されるなどより身近になっています。
人気オンラインゲーム、フォートナイトを手掛けるエピックゲームズは4月、メタバースの構築に向けてソニーグループなどから10億ドル、およそ1100億円の資金を調達したと発表しました。また、フェイスブックのザッカーバーグＣＥＯは先月、フェイスブックは数年後にソーシャルメディア企業としてではなく、メタバース企業として認識されるだろうと述べ、注目されました。フェイスブックはすでにＶＲ、仮想現実の分野に参入していることから、そうした技術を活用したメタバースを構築していくとみられています。
6月にはメタバース関連銘柄に追随するＥＴＦ、上場投資信託が登場しています。また、メタバースの構築にはより高度な画像処理を行うための半導体やソフトウェアが必要とされるため、半導体大手のエヌビディアや3次元ゲームの開発ソフトとプラットフォームを手掛けるユニティソフトウェアなどの注目しています。