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FOMC始まる 今後の動きは?

2021年9月22日(水)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

FOMC始まる 今後の動きは?
パウエル議長は8月のジャクソンホールで年内の量的緩和縮小の開始を示唆しましたので、明日発表される声明では最後の予告をしてくるものと思われます。そして、次のFOMC、つまり11月に量的緩和縮小開始が発表されると思います。現時点では約1年かけて債券購入をゼロに近づけていくというのがコンセンサスになっていますので、その通りであれば、来年秋の債券購入が終了するとことになります。
ジャクソンホールでの講演を参考にすると、パウエル議長がインフレは一時的と強調していること、また、コロナ後に失われた雇用がまだ500万人以上にのぼっていることからすれば、ドットチャート上の利上げ時期が前回から前倒しされ、22年となることは考えにくいと思います。足元で新たに中国の不動産大手危機の問題が発生したり、アメリカの債務上限問題がくすぶっていること、コロナ感染者数の高止まり状況なども勘案すると、この状況で将来の予想を変える意味は乏しいと思います。
市場では今年初めの早い段階からジャクソンホールでの量的緩和縮小発表が懸念されています。しかし、実際にはまだ発表されておらず、開始は数カ月後ずれする見込みです。実際に量的緩和縮小が始まったとしても、債券購入の減少ペースはゆっくりしたものになる予定で、その間も特に前半はFRBが債券市場での大きな買い手であり続けることに変わりありません。市場には2013年の長期金利急上昇の記憶が織り込まれている分、実際に量的緩和縮小が始まった際にはむしろ安心感が出るのではないかとみています。

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